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「プライマリ・ケアの感染症 身近な疑問に答えるQ&A」

プライマリ・ケアの感染症

編集した本「プライマリ・ケアの感染症 身近な疑問に答えるQ&A」が中山書店から刊行されました。

山口県の田原卓浩先生、中山書店さんから、総合小児医療カンパニア「初期診療を磨くーセンスとサイエンス」シリーズの小児感染症に関する本の編集のお話をいただいきました。
網羅的な内容の本は沢山あるし、どのような構成にしたらよいか迷いましたが、お母さん方から受けた質問の根拠(Evidence)をまとめてみる本はどうかと考え、編集してみました。

『カンパニア』とはラテン語で「パンを分け合う人びと」に由来し、シリーズの理念は、経験豊かなベテラン医の“知恵の実”を分け、小さな声にも耳を傾ける診療室から、ともに小児医療の向上に資することをめざすということで、具体的には、教科書に載っていない現場での具体的な対応を紹介し、患者と家族に寄り添う小児科医の役割を明確に示すことでした。

そこで、全国の経験豊富な先生方から実臨床をお教えいただくような本にしようと考え、経験に基づいた医療(Experience based Medicine)と根拠に基づいた医療(Evidence based Medicine)の2つのEBMからQ&A形式で記載していただきました。

  ① かりつけ医としての対応、情報の活用法、
  ② 診断、クリニックで有用な検査法、
  ③ 疾病・治療 根拠に基づく治療法・対応の選択、
  ④ 予防接種 免疫獲得とワクチンの効果、
  ⑤ 保護者からの質問 ホームケア指導
と5章に分けてあります。

経験豊富な先生方はAnswerで問題の本質を端的におまとめいただき、充実した内容になっています。本書は、若手医師ばかりではなく、小児科診療に携わるメディカルスタッフの方々にも有用な情報を含み、さらにはベテランの先生方にも新たな発見があると思います。
なお、4章(予防接種 免疫獲得とワクチンの効果)と5章(保護者からの質問 ホームケア指導)はお母さん方も参考になる内容です。
クリニックの待合室に置いてあります。育児の参考にしてください。


くろさきこどもクリニック